貯蓄が下手でも保険を貯蓄代わりにしてはいけない

2020/05/26
収入が低いわけではないのに、何故かお金を貯められないという人が少なくありません。自分でも「貯蓄が下手」を自称していたりします。お金を貯めないといけないという気持ちがあって、何が良いかと考えた結果、保険で貯蓄しようと考える人もいます。

確かに貯蓄代わりになる保険のタイプもあります。死亡した時の保険金とか病気や怪我で入院した場合の給付金よりも、如何に多く受け取れるかに重点を絞った保険です。満期時や途中で解約すると貯蓄していたのと同等くらいの水準で戻ってくるというタイプです。

保険は銀行振替で保険料を払い込みますので強制的な貯蓄といえます。また、保険は今現在幾ら貯まっているか分かりにくいこと、解約は損だと感じる人が多いので相当な事が無い限り解約はしません。

このため、お金を貯められたという結果に結びつくことが多いと思います。こんな保険の特徴から「中々お金を貯められないので保険ならお金が貯められる」と考える気持ちは分からないでもありません。でも、次の点はチェックしましよう。

1.月々確実に払える保険料かどうか

その保険に加入しても不意にお金が必要になった時の為の貯蓄ができるかどうかは大事なことです。貯蓄するのが優先項目で、保険でお金を貯めるのは、更に余裕がある時にという順番です。

2.払い込む保険料の内、どれだけ貯蓄部分に回っているか

中には貯蓄になっていると信じて頑張っって払い込んでいたのですが、実は貯蓄に回る部分は少しの保険だったというケースもあります。何年も経ってから気付いてガックリとしていた人もいました。

保障も厚くて貯蓄としても優秀な保険は存在しません。最近の保険は内容が複雑なものがあるため、勘違いしたまま何年も掛けている人がいます。内容が分かるまで保険会社の担当者に説明してもらいましょう。せめて、払い込む予定の保険料と、どれだけ受け取れるかはキチンと確認しておかなければなりません。

貯蓄代わりとまでは思わないけれど、全くの掛け捨てではつまらないという人が少なくありません。そういう人が好むのが保険金を請求しなかったら一定年数ごとに健康祝い金が出たり、満期時に満期金が出る入院保障保険です。受け取れるお金があると嬉しいものですが、お得とはいえません。

保険金や給付金以外には全く出ない保険と、こうした祝い金などが出るタイプとの違いは保険料です。保険会社はどちらのタイプでも保険金の支払いがキチンとできて、保険会社自身も存続できるように保険料を設計しています。

満期金や健康祝い金が出るタイプは、その分の保険料が上乗せしてあるのです。祝い金が出ると嬉しいかもしれませんが、ファイナンシャルプランナーの大半は、こうしたタイプの保険には加入していないと思います。ある週刊誌でファイナンシャルプランナーが選ぶ保険を特集していましたが、選ばれていたのは掛け捨てが中心でした。

銀行では5,000円以上からしか積立てできないので、数百円の保険料の違いだとしたら保険会社に積立てしておくという考え方もあると思います。ただし、今のように低金利の時期に加入するのは金利が低い長期の積立預金に加入するようなものです。

しかも満期まで低利が続く固定金利です。世の中が今後高金利になっても契約が終わるまで加入した時の低い金利のままなのです。数百円でも低金利にしておきたくないと考える人は掛け捨て保険がお勧めです。